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防弾ガラスは割れない?

更新日:2020年7月24日

コーティングスミス高槻センター街店店主です


みなさん、防弾ガラスってどのように貫通を防ぐか知ってますか?



身近なものではないので、アニメのように銃弾を跳ね返すと思っている方もいるかもしれませんが、実際は違います。


防弾するとこうなります



バッキバキです

でも、これで正解です


防弾ガラスというのは、超簡単にいうと硬いガラスの間にポリカーボネートなどの柔らかい樹脂を挟んで作られるすごく分厚い板です。

ガラスが割れて衝撃を弱めて中間の柔らかい樹脂層が銃弾を止めて貫通を防ぎます。


なので「防弾ガラスは割れるもの」なのです。



ガラスコーティングで防弾ガラスの応用を謳ったものが多く見受けられますが、なのでこれは絶対にあり得ません。

また、少しそれに気がついたのか防弾ガラスのトップコート剤の応用を謳うものも見かけましたが、防弾ガラスのトップコートは「室内への破片飛散防止」目的です。

ガラスの破片は危ないですからね。


話は少しそれますが「防弾ガラスを液化した!」という謳い文句を見つけた時は、さすがに大笑いしてしまいました。

絶対にありえないので。



話を戻すと

このようにガラスコーティングで防弾ガラスの応用が謳われてしまうのには「強そう」という単純な理由ともう一つ理由があります。


それは、この液体化したガラスコート剤の特許所持会社(アートブリード社)が「防弾ガラス」や「防弾チョッキ」という防弾商品を作っている会社だということなんです。

ただし、防弾とガラスコート剤の開発には一切関係がないそうです。


当店が使うガラスコート剤のメーカー(VIDR)は特許使用許諾を取っている正規の商品のため、そのような特許所持会社の意図しない表現は一切しておりません。


では、どこがそんな表記をしているのでしょうか?

そして、そんな表記をしているお店は特許を持った正規のコート剤だと堂々と謳っているでしょうか?


もうおわかりだと思いますが、全て模倣による類似品です。

特許を持っている企業を知っていると「防弾」を謳うことで、別の開発経緯を持つものではなく、そのコピー商品だということを逆に教えくれているようなものなんです。


上記内容を理解すればわかると思いますが、私からするとガラスコートを選ぶ上で「防弾ガラスの云々」という文言は、その商品を「選ぶべきではない」ということを示していることに他なりません。その文言が無いと逆にどんなコート剤か気になって調べてしまいます。


また、好意的にとらえてそのような防弾ガラスの技術を利用した商品が全く別で存在するとしたら、①そもそも割れて衝撃を吸収する商品か、②樹脂層との多層構造の再現で無機質ガラスではない商品のどちらかとなるので、よく見かける「防弾ガラスの技術を応用した無機質ガラス」とはなりえません。



以上のように、ガラスコーティングを選ぶ上で「防弾ガラスの技術」という文言にはくれぐれもご注意ください。

そんなこと言われてもVIDR取扱店がお近くにない!という場合は、郵送での施工も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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